清野直子さん ピアノ・ミュージックベル 自宅に教室 演奏で社会貢献も まちのクリエーター〈4〉

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  • 2023年2月23日

  苫小牧市明野新町の自宅で開講するピアノ教室には保育士になる目標を持つ小中学生や、何か習い事を始めたい―と基礎から演奏を学ぶ高齢者など幅広い年齢層が通う。「音色で感情を表現できる」と、ピアノの魅力を語る清野さんは、福祉施設への訪問演奏や終戦記念日に市民会館で開かれる平和祈念式典の参列者献花で演奏するなど社会貢献活動にも励んでいる。

   ピアノの指導は自身の経験に加え、セミナーなどで得た新しい指導法も取り入れながら、個性や世代に合わせて演奏の技術や楽しさを伝えていく。音感を遊び感覚で習得してもらおうとミュージックベルを取り入れ、町内会の催しなどで披露する機会も増えた。

   平和祈念式典の参列者献花では、母親の兄が2度目の戦地へ向かう際、船を爆撃されて遺骨も見つからなかった話を思い出し「亡くなった人たちの無念、そうした人たちのおかげで今の幸せな暮らしがあるという感謝」を込めて鍵盤をたたく。

   奏者として「生涯現役」を掲げ、「時を重ねるにつれ以前のような演奏は困難になるが、その時々にできる自分なりの方法を見つけ、演奏を続けていきたい」。

  メ モ

   幼少期からピアノを習い始め、高校時代はロックバンドでキーボードを担当。ラウンジ、ブライダルピアニストの経験を持ち、20年ほど前に「きよのピアノ教室」を開講。問い合わせは携帯電話090(7656)1401。

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