コロナワクチン次回秋冬 接種方針案了承 厚労省部会

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  • 2023年2月9日

  厚生労働省の専門部会は8日、新型コロナウイルスワクチンの次回接種について「今年秋冬に実施すべきだ」とする方針案を了承した。重症者を減らすことを目的とした上で、全ての年代を接種対象とする。接種方針は費用負担の在り方も含め、別の専門部会での議論を経て正式決定される。

   新型コロナワクチンは、公費で無料となる予防接種法上の「臨時接種」に位置付けられ、3月末に期限を迎える。政府は4月以降も、必要な接種に対して公費負担を継続する方針を示している。

   接種方針案では「年末年始に比較的多くの死者数を伴う流行が認められている」と指摘。「少なくとも年末年始には接種の有効性を発揮する必要がある」として、次回の接種時期を秋冬とした。

   対象者は「全ての者に機会を確保することが望ましい」とし、重症化リスクの高い高齢者や医療従事者らについては「(秋冬以外の)追加接種の必要性に留意する必要がある」と配慮した。

   5~11歳の3回目までの接種と生後6カ月~4歳の初回接種は、開始時期が遅かったことを考慮し、4月以降も随時打てるよう現在の体制を維持すべきだとした。また、11歳以下に接種可能なオミクロン株対応のワクチンがないため、早急な対応も求めた。

   秋冬に使用するワクチンは変異株の動向を踏まえ、早期に結論を出す。来年4月以降の接種は、公費負担の必要性も含めて改めて検討する。

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