苫小牧市糸井のパン・菓子製造三星(三浦実社長)でクリスマスケーキの製造が本格化している。19~24日に例年並みの1万2000個を作る予定で、工場内のベルトコンベヤーにはケーキが続々と流れ、従業員らがイチゴの飾り付けなどに追われている。
店頭販売、予約分の引き渡しは20~25日で、生クリームケーキは前日に作っている。今年はクリスマスイブが土曜日とあり、市内外25店舗の当日販売分だけで約3000個を用意する。作業ピークの23日は午前5時ごろから、従業員100人体制で1時間平均700個を製造する予定だ。
工場内のラインには、生クリームをたっぷり塗った焼きたてのスポンジがずらり。甘い香りに包まれる中、従業員らは搾り袋でクリームを飾ったり、イチゴやメレンゲ菓子のサンタクロースを丁寧に載せたりと、真剣なまなざしでケーキを仕上げている。
今年は原材料の価格高騰に見舞われる中、売れ筋はほぼ規格を変えず価格を据え置き。「生クリームいちご5号」(直径15センチ、4000円)はイチゴを例年通り約10個使い、同社は「生クリームは脂肪分が高く、濃厚な口溶け。ふわふわのスポンジと相性ぴったり」とPRしている。