秋も深まり、苫小牧港・西港内のイワシやサバのサビキ釣りも終盤を迎えている。そんな中、釣り倶楽部担当は、ルアーの「ワーム」を使ったサバ釣りに挑戦。ルアーを追う姿を目にでき、ライトタックルで青魚特有の引きも楽しめる。手軽にできる釣り方として改めて魅力を再認識した。
入釣したのは入船公園。休日は岸壁の柵沿いにサビキ釣りのさおが並ぶ。置きざおの邪魔にならないよう端で釣りをスタートした。
タックルは6・1フィートのメバルロッド(ライトクラス)に2000番のスピニングリール、ラインは1号(4ポンド)のナイロン。ワームは2~3インチのシャッド系やピンテールタイプなど、小魚を模した物を選択した。
釣り開始。重り(シンカー)と針(フック)が一体となった「ジグヘッドリグ」と、別々に組み合わせる「テキサスリグ」を試す。明らかにテキサスリグに好反応。針先がむき出しになるジグヘッドは魚に見切られているようだった。
中でも好釣果だったのは、5グラムのシンカー(タングステン製)にサイズが#2のオフセットフックの仕掛け。ワームの尾びれの動きに干渉しない範囲で、できるだけ針先を後方に持っていくのがポイントだ。サバは群れで獲物を追い掛け、後方から襲う習性がある。岸壁から軽く沖合へキャストし、手前まで早巻きを繰り返すだけでさお先をひったくるようなサバの当たりを数多く楽しめた。
高活性時には、水面を波立たせながら追い掛けて来る魚の群れの様子も目にできる。子ども連れで来ても楽しめる釣り方だけにお勧め。ただし混み合う釣り場では周囲の釣りざおの糸と絡まないよう、キャストする方向には要注意だ。