プロ野球のドラフト(新人選択)会議が20日、東京都内で開かれ、苫小牧中央高の斉藤優汰投手(18)が広島東洋カープから、苫小牧市出身で専修大の菊地吏玖投手(22)=札幌大谷高出=が千葉ロッテマリーンズから、それぞれ1位指名された。苫小牧ゆかり選手のダブル1位指名という快挙に地元は沸いた。東胆振関係では、大阪経済大の才木海翔投手(22)=北海道栄高出=がオリックス・バファローズから育成2位指名になった。
苫小牧中央高で記者会見した斉藤投手は「球団の意向(期待)に沿えるような選手になりたい。2桁勝利を目指したい」と抱負を述べた。
専修大(神奈川県)で決意を披露した菊地投手は「予想外。目から汗が出た」と話し、緊張の面持ちから一転、うれし泣きで目頭を押さえる一幕も。「苫小牧の地からプロ選手になれた。ぜひ応援してほしい」と語った。
苫小牧関係選手(在学、出身)が1位指名を受けたのは、2020年、北海道日本ハムファイターズに単独指名された伊藤大海(25)=駒大苫小牧高、苫小牧駒沢大・現北洋大出=以来2年ぶり。苫中央高からのプロ選手誕生は、同年の根本悠楓投手(19)=北海道日本ハムファイターズ5位指名=に続いて2人目となる。
北海道出身選手の1位指名2人は初。道内の高校生の1位指名は、07年の高校生ドラフトの寺田龍平投手(札幌南―東北楽天ゴールデンイーグルス)以来15年ぶりになる。