錦岡海岸のサケ本番 ぶっ込みで銀ピカ

  • 釣り
  • 2022年9月8日
銀ピカのサケを釣り上げて喜ぶ野里さん
銀ピカのサケを釣り上げて喜ぶ野里さん
ぶっ込み釣りの投げざおが延々と連なる錦岡海岸。大物を期待して仕掛けを投じる
ぶっ込み釣りの投げざおが延々と連なる錦岡海岸。大物を期待して仕掛けを投じる

  豪快な大物釣りが楽しめる海岸のサケ釣りが道内各地で本格化している。とりわけシーズン序盤は魚体に婚姻色が出ていない”銀ピカ”の個体が多いとあって、苫小牧から白老にかけての海岸は連日、サケ釣りファンが陣取り、さお先とにらめっこをしている。

   苫小牧などのサケ定置網漁が始まって最初の土日の3、4日は天気に恵まれ、苫小牧市糸井から白老町竹浦の主立ったサケ釣りポイントの砂浜や護岸は、ぶっ込みの投げざおがまさに林立。サケマス採捕の河口規制のない川の河口でも早朝、浮きルアーの釣り人が盛んにロッドを振っていた。

   苫小牧市錦岡の海岸で3日、今季初釣行で見事にサケを釣り上げたのは恵庭市の自動車教習指導員、野里昭男さん(57)。当初、噴火湾への釣行を予定していたが、知人から「魚影が薄い」と情報が入り、目的地を苫小牧に変更した判断が結果につながった。

   野里さんは2日午後、錦多峰川河口から500メートルほど離れた左岸の砂浜に釣り座を構えた。魚信があったのは満潮時間帯の3日午前7時ころ。こだわりのピンクドットのフロート仕掛けを付けたさおが大きく揺れた。投げ込んだのは波打ち際から50メートルの辺り。慎重に寄せて無事取り込んだ。

   釣れたのは約70センチのサケ。触るとうろこがぽろぽろと剝がれる銀ピカの雌だ。使った仕掛けは、フックの針素部分が幹糸上を移動する遊動タイプ。「フロートの漂う棚を意識している。苫小牧・白老、伊達仕様を準備してきた」と話し、表情に充実感をにじませた。

   連日、錦岡で釣り座を構えている常連組によると、シーズン序盤だけに魚影は濃くないものの、中には数釣りしている人もいるよう。最盛期となる今月下旬に向けて、秋のサケ釣りはいよいよ本番だ。

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