苫西港キラキラ公園にぎわう 家族で小サバ釣り

  • 釣り
  • 2022年8月4日
釣りをする家族などでにぎわうキラキラ公園
釣りをする家族などでにぎわうキラキラ公園
子どもと一緒に1本のさおを使って2時間ほどで釣れた小サバ
子どもと一緒に1本のさおを使って2時間ほどで釣れた小サバ
小サバ用の市販のサビキ仕掛け。コマセ籠が付属している
小サバ用の市販のサビキ仕掛け。コマセ籠が付属している

  苫小牧港・西港のキラキラ公園で小サバが釣れている。仲間で連れ立ってさおを出す人や、小さな子どもと親が釣りを楽しんだりする姿も。大型船を間近に見ながら安全に釣りができるだけに、夏休みの週末、水辺はにぎわっている。

   市内の小中学校が夏休みに入って最初の週末の7月30日、キラキラ公園は小さな子どもを連れた親子らが多く繰り出した。遊具や水路で遊ぶ親子のほか、折り畳みいすを持ち込んで水際で釣りをする家族らも見られた。

   釣りは10センチ前後の小サバがメインのターゲット。同公園や東港などでは7月中旬から小サバの活性が高くなった。群れが回遊してくるとサビキ仕掛けに3、4匹と連掛けできる場合も。タイミングが合えばたまに30センチ以上の大サバが掛かることもあるため、釣り人らは大いに盛り上がる。

   4歳と7歳の子どもを連れてキラキラ公園でさおを出していた苫小牧市内の夫婦は「小サバが釣れていると聞いたので、子どもを喜ばせようと思って初めて来ました」という。釣果は午後からの2時間で小サバが20匹弱。仕掛けを海に下ろすと、ほどなくしてさお先がブルブルと震え、魚が掛かったことを知らせる。そのたびに子どもたちは大騒ぎで、歓声を上げて喜ぶのが見ていても楽しい。きょうだいで競うように針から外した魚をつかみ、水の入ったバケツに入れていた。

     ◇    ◇

   公園に近い、苫小牧市入船町のエビス釣具店によると、仕掛けは市販のサバ用サビキ仕掛け4号から6号、または小サバ用のMサイズがいい。子どもや初心者向けに重りを仕込んだコマセ籠が付いたセットもあり、300~400円台で各メーカーの仕掛けがそろっている。3号4・5メートルの磯ざおに小型のスピニングリールをセットする。

   初心者向けに短めの仕掛けもある。サバは針掛かりすると水中を暴れ回るため、仕掛けは針数が少なく短いほど糸絡みのリスクを軽減できる。それでも予備仕掛けは2、3セット用意した方が無難。絡んだ糸を解いている間に時合いを逃すことは避けたい。

   小サバは日中でも容易に釣れるが、回遊のタイミングとずれれば数は釣れない。同店は「コマセを有効に使って群れを逃がさないことが数釣りに結び付きます」とこつを伝授してくれた。

   小サバは脂が少ないため、頭と内臓を取って空揚げや南蛮漬けにするとおいしい。子どもと一緒に釣って食べて身近な「食育教育」の素材としても活用できそう。

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