6月に入って胆振、石狩管内もヤマメ釣りが解禁され、本格的に渓流釣りのシーズンに突入した。釣り倶楽部の渓流釣り担当は、苫小牧からほど近い支笏湖方面へ足を運び、千歳川の支流に入って今季初の餌釣りで渓流魚を狙った。
入釣したのは、支笏湖から千歳方面へ進んだところにある千歳川上流の小河川。釣行に訪れた6月上旬は天候に恵まれ、川の水量も適度にあり、釣りやすい雰囲気を感じた。
この日は5メートルの延べざお(硬調)に0・6号のフロロカーボンラインを直つなぎで使用した。仕掛けは5号のヤマメ針に人工イクラを選択。日中は日差しが強いため、水面のぎらつきから目を保護するためサングラス(偏光グラス)をかけると、スムーズな釣りにつながった。
支流を釣り上がりながら進み、階段状に小さな段差のあるポイントを中心に釣りを開始した。基本は、段差の上流側から水の流れに乗せて自然に餌を流し、水面が泡立つ落ち込みの周囲を攻めるイメージ。渓流魚が、流れの上から落ちてくる虫などを狙って居着いている、渓流釣りの典型的な場所といえる。
入渓地点から、各ポイントを2~3投しては上流側へと釣り上がって行った。すると程なくして魚がヒット。延べざお特有の手元に伝わる小気味よい引きを堪能しつつ、上がってきたのは25センチほどのオショロコマだった。
約1時間で同サイズのオショロコマを4匹ほど釣り上げ、満足の納竿(のうかん)となった。