選挙イヤー

  • 特集, 記者コラム「風」
  • 2022年5月25日

  苫小牧市内で6月、市長選の告示と投開票が予定され、参院選道選挙区(改選数3)の公示も有力視されている。参院選は候補者の出馬が相次ぎ、政党の定期大会など動きが活発化しているが、市長選で立候補を表明しているのは現職のみだ。

   もし今回、2回連続の無風となった場合、一市民としてとても残念だ。候補者がそれぞれの公約や政策を熱く訴えることは、有権者にとってもまちづくりへの関心を高める絶好の機会になる。無風だと、それを失うことになる。

   現職と対立する政党は、複数の候補者に出馬を打診したものの、いずれも断られたという。苫小牧市長は苫小牧港管理組合の管理者になるなど、幅広い知識や行動力が求められる。それを重荷と感じるからか。地方自治体の首長、議員のなり手不足が指摘されて久しい。地方選挙の無投票も常態化している。政治に関心を持ってもらう活動。それに真剣に取り組まなければ、地方自治の存続も危うくなる。(室)

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