12日、野口観光ホテルプロフェッショナル学院で卒業式の取材をした。2年間の訓練課程を終えた40人が無事卒業する中、卒業生代表の女性が出席者の前で述べた答辞が印象に残った。
女性は、2年前の入校式で新入生代表としてあいさつをする予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により式は中止となった。先が見えない状況の中、ピンチをチャンスと捉え、自粛期間中、課題に取り組み、自分たちで能力を伸ばす日々に代えていった。
同期とは、寮生活で苦楽をともにし、意見がぶつかり合いながらも、家族のように大切な存在になったと涙ながらに語った。
式終了後の記念撮影では、全員が笑顔を見せた。卒業後はばらばらになり、各自配属された施設で本格的に社会人としての道を歩み始める。
この時期、卒業や人事異動を経験する人が多い。彼女らを含め、新生活に向かう人が新しい環境に慣れ、充実した生活を過ごせることを願う。(室)