イーグルスが首位陥落―IH・アジアリーグ

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2022年2月28日
4回戦〔東北―レッドイーグルス〕第2ピリオド17分すぎに2点目を決められるレッドイーグルス=27日、白鳥王子アイスアリーナ

  ジャパンカップ後期リーグは26、27両日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=などで4試合が行われた。レッドイーグルス北海道は、後期最後のホーム戦で東北フリーブレイズに連敗。5勝3敗の勝率6割2分5厘で3位転落、後期1位の可能性もなくなった。東北は2位浮上。栃木日光アイスバックスは横浜グリッツに連勝し、首位に立った。

  27日

   ▽4回戦(白鳥王子アイスアリーナ)

  東北フリーブレイズ3―1レッドイーグルス北海道

   ▽得点者【東】佐々木祐(山田、山本)田中遼(篠原、人里)田中遼(人里、デニー)【レ】中島(高橋、山下)▽GK【東】畑【レ】成澤▽シュート数【東】15【レ】43▽反則【東】6分【レ】6分▽パワープレー得点【東】3【レ】0▽キルプレー得点【東】0【レ】0▽観客数1032

   レッドイーグルスが今季初の連敗。計3回あった反則による数的不利なキルプレーで失点。第3ピリオド18分すぎに6人攻撃でようやく1点を返したが、反撃もここまでだった。

   ▽同(コーセー新横浜スケートセンター)

  栃木日光アイスバックス8―2横浜グリッツ

  26日

   ▽3回戦(白鳥王子アイスアリーナ)

  東北フリーブレイズ8―5レッドイーグルス北海道

   ▽得点者【東】人里(佐々木祐、橋本)武部(佐々木祐、京谷)生江(ロウラー)所(山本、デニー)田中遼(篠原、デニー)篠原(佐々木祐)人里(デニー)生江(デニー、篠原)【レ】大澤(橋本、高橋)柴田(相木、芳賀)高橋(中島、橋本)高木(ハリデー、入倉)入倉(柴田、百目木)▽GK【東】橋本【レ】成澤、小野田▽シュート数【東】39【レ】42▽反則【東】31分【レ】8分▽パワープレー得点【東】2【レ】2▽キルプレー得点【東】2【レ】0▽観客数940

   一時4点差をつけられたレッドイーグルスは中盤以降に猛反撃。第3ピリオド17分すぎにFW入倉のゴールで1点差とし一気に流れを引き寄せたかに見えたが、同点を狙った6人攻撃、試合終了間際のキルプレーで連続失点した。

   ▽同(コーセー新横浜スケートセンター)

  栃木日光アイスバックス6―0横浜グリッツ

  ―2季ぶり、連敗喫す

   2日間で2000人近くのファンが詰め掛けた後期リーグホーム最終節で、レッドイーグルスがアジアリーグ2019~20シーズン以来の連敗を喫した。逆転のプレーオフ進出に向けて目の色を変えて挑んできた東北に対し、突破口を見いだせなかった。

   26日は今季ワーストの8失点。菅原監督が「プレーオフだと思って、どう切り替えていけるかが試される」と話し臨んだ27日は、相手よりも3倍近いシュートを放つなどしたが、課題にしていた数的不利なキルプレーで毎回得点を許したのが響いた。

   今月上旬からチーム内に新型コロナウイルスがまん延。選手内に離脱者が続出する中、20日に敵地青森県八戸市で行われた東北戦では13人という少人数ながら5―3で競り勝った。

   その後は徐々に各選手が療養を終え、戦力はいま一度整ったかに見えたが「ゲーム感は確実に鈍っていた」と指揮官。持ち前の激しいフォアチェックや自陣での堅い守り、精度の高い数的優位なパワープレーは連日影を潜めた。

   連敗はアジアリーグ19~20シーズンの20年1月に行われた韓国シリーズ以来。国内勢で見ると、19年9月14、15両日に本拠地で行われた対ひがし北海道戦以来となった。

   後期リーグ1位獲得の夢はついえたが、前期1位によるプレーオフ(3月19日初戦)進出は決まっている。後期は残り2試合。菅原監督は「次の横浜戦でしっかりコンディションを上げていきたい」と前を向いた。

  ―勝利求める気持ち、結果に

   東北・大久保智仁監督 プレーオフに進むには(対戦前時点で)4連勝しか道はなかった。みんな頑張った。1戦目は点の取り合いになり、イーグルスからの8得点はスコアリング力が上がった証し。きょう(27日)は明らかに状態をよくしたイーグルスから均衡の序盤からパワープレーで3得点できた。ピンチも多かったが、勝利を求める気持ちが結果につながった。選手が戦術を理解して徹底してくれている。次は日光にも連勝しなければならない。練習して対策を練りたい。

  ―横浜グリッツ・DF熊谷が350試合出場 

   横浜グリッツのDF熊谷豪士主将(33)=仙台市出身=が、27日にコーセー新横浜スケートセンターで行われたジャパンカップ後期リーグ栃木日光アイスバックス戦で、プロ通算350試合出場を達成した。

   熊谷はアイスホッケーの本場カナダ、米国で競技留学後、2011年に東北入団。日本代表として世界選手権や五輪予選に参加し、チャイナドラゴン(中国)でもプレーした。

   2020~21シーズンから横浜に加入。守備の要として新進気鋭のチームを支え、今季からは主将にも抜てきされた。熊谷はチーム広報を通じて「350試合出場は素直にうれしい。両親や家族に大変感謝している。いつ引退しても悔いのないよう、ホッケーをもっと楽しみたい」とコメントした。

  ―ジャパンカップ後期順位表

                  勝率  勝敗  残り

  (1)栃木日光アイスバックス .800 8勝2敗 2

  (2)東北フリーブレイズ   .667 8勝4敗 2

  (3)レッドイーグルス北海道 .625 5勝3敗 2

  (4)ひがし北海道クレインズ .300 3勝7敗 2

  (5)横浜グリッツ      .000   8敗 4

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