苫小牧市の釣り愛好家が60センチ強の超大物マツカワを船で釣り上げた。ヒラメ釣りの仕掛けにヒットしたビッグワン。勲章物サイズに大喜びだ。
釣ったのは苫小牧市もえぎ町の会社経営、藤谷政豊さん(45)。今月15日、雨の影響で仕事が中止になったことから、ヒラメ釣りの支度を整えて伊達市に急行。午前7時すぎに黄金漁港を出港し、近場の水深10メートルラインを流した。
仕掛けのバケは潮の状態を見極めて選ぶ。この日は潮の流れが強かったため、400グラムをセットした。餌はオオナゴ。本命のヒラメ56センチを上げた後の9時前、誘いを入れてひと呼吸置いた後、さおが激しく引き込まれた。当たりから「70アップのヒラメかも」と緊張が走る。以前、同サイズのヒラメを上げており、その時のさおの動きを思い出させるような絞り込みだ。
ヒラメ釣りは、前当たりから本当たりまで時間を要するが、この時はのっけから激しくさおがのされた。いきなり本当たりか―と慎重にリールを巻くと、黄色い魚体の輪郭が浮かび上がり、当たりに納得の大物マツカワ。4,5分のやり取りの末、取り込んだ。
今季も50オーバーなど既に数匹マツカワを上げている藤谷さんだが、「こんなサイズは見たことがない」と感激。メジャーを当てると61・5センチあり、自身のマツカワ記録を更新した。
釣りキチを自認する釣り愛好家。バケの動かし方、餌の付け方、誘い方は”研究”に裏打ちされたこだわりがあり、目を見張る釣果は釣り具店の関係者も認めるほど。春はカレイ、夏はヒラメ、秋はサケを求めてこれからも船や海岸での釣行を楽しむ。