新型コロナウイルス対策で分散開催となった苫小牧市の2021年成人式(実行委員会など主催)は10日、2日目の式典が市内若草町の白鳥王子アイスアリーナで開かれ、鮮やかな晴れ着やスーツに身を包んだ新成人885人が出席し、大人としての誓いを新たにした。
新成人らは午後2時の式典に合わせ、正午すぎから続々と来場。正面入り口前では、久しぶりに再会した友人らと笑顔で語り合ったり、スマートフォンで記念撮影をしたりする光景が広がった。
式典では実行委のあいさつや岩倉博文市長が祝辞を述べた。
青森市在住の大学生、三島朱緒さん(20)は「短時間ではあるけれど、式典を開催してくれたことがうれしい。会場も広くて安心して参加できた」とにっこり。美園町の会社員、小野寺辰さん(20)は中学卒業以来という友人との再会に「みんな大人になっていて感慨深い」と語った。
実行委によると、今年の成人対象者は1423人。このうち式典出席者は980人(初日95人、2日目885人)、出席率は68・9%で前年と比べると12・8ポイント減となった。新型コロナを警戒して出席を自粛したり、帰省を控えたりした人もいたとみられる。