アーモンドアイ故郷凱旋 最強牝馬の遺伝子次世代へ  ノーザンファーム(動画あり)

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  • 2020年12月25日

  ラストランとなった中央競馬のジャパンカップ(11月)で有終の美を飾り、芝のG1レースで日本馬最多となる9勝を挙げたアーモンドアイ(牝5歳)が25日、生まれ育った安平町のノーザンファームに到着した。関係者らが到着を待ちわびる中、「最強牝馬」の称号を引っ提げて故郷に凱旋(がいせん)し、元気いっぱいの姿を見せた。

   アーモンドアイは2015年、父ロードカナロア、母フサイチパンドラの間に生まれ、17年にデビュー。海外も含む15戦で11勝を誇り、中央競馬史上初めて三冠馬3頭が激突し、「世紀の一戦」とも言われた11月下旬のジャパンカップを制した。獲得賞金は19億円を超える。19日には千葉県船橋市の中山競馬場で引退式を終えた。

   この日はスタッフ、報道陣ら約40人が詰め掛けた。午前11時ごろ到着したアーモンドアイは長旅にも疲れの色を見せず、馬運車から故郷の地に降り立った。王者の風格を漂わせ、見守る人の視線をくぎ付けにした。ノーザンファームの中島文彦ゼネラルマネジャーは「最後まで強気で、強いパフォーマンスを見せてくれた」と称賛した。

   今後はノーザンファームで繁殖馬となり、史上最強と呼ばれた牝馬の遺伝子を子孫に引き継いでいく。中島マネジャーは「期待は大きいけれど、何より無事に子どもを産んで、これまでの疲れを癒やしながら生活してくれたら」とねぎらった。

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