アイスホッケーアジアリーグの王子イーグルスは26、27両日に本拠地白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で行われる東北フリーブレイズとのジャパンカップ年内最終戦に向け練習している。菅原宣宏監督が「調子を上げている」と期待を寄せるのは地元出身FWの高木健太(27)。左手首のけがで男子日本代表合宿(15~18日、苫小牧)は大事を取って辞退したが、「ジャパンカップ優勝に貢献したい」と調整に余念がない。
直近の全日本選手権3位決定戦(13日、青森県八戸市)では延長後のゲームウイニングショット戦列に加わり、2度目のゴール成功が勝ち越しの決勝打となり対栃木日光勝利に貢献した。「空いてる所がよく見えていた。落ち着いてシュートできた」と振り返る。
ただ、2年ぶりの栄冠達成はかなわなかった。「みんな優勝に向けて意気込んでいたし、できることはやったと思うけど、自分も含めてチャンスで決め切ることができなかった」と悔しさをにじませる。準決勝(12日)で競り負けた東北とのリベンジマッチに向け、「練習でたくさんシュートを打って調整したい」と語り、感覚を研ぎ澄ましている。
ジャパンカップでは、ここまで14試合にフル出場して5得点12アシスト。10月の開幕戦から8試合連続でゴールがなく、当初は「決めたくてうずうずしていた。チームメートに『そのうち入るから大丈夫』とよく慰められていた」と苦笑い。11月中旬の対横浜戦でようやく今季ゴールを挙げると、そこから4試合連続で得点するなど「吹っ切れた」と言う。
FWのラインメート久慈修平(33)との連係プレーも円熟味を増してきた。「久慈さんは知識が豊富で、自分に合わせてくれる。プレーしていて楽しい」と感謝を口にする。今月14日には27歳の誕生日も迎えた。「27になった一年ではジャパンカップのタイトルを取って、日本代表にも復帰できるようにしたい」と抱負を語った。