迫力演奏動画で撮影 駒大苫高など 映像で全国大会参加へ(動画あり)

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  • 2020年12月15日

  来年1月に行われる第48回マーチングバンド全国大会に、苫小牧市から駒大苫小牧高校吹奏楽局、苫小牧駒沢大学マーチングバンド部、苫小牧東小ブラスバンド同好会の3団体が各部門の北海道代表として出場する。今年は新型コロナウイルスの影響を踏まえ、提出するパフォーマンス動画で講評が行われる。各団体は高評価に向けて動画撮影に熱を入れている。【電子版に動画】

   高校の部で7年連続15回目の出場という駒大苫高吹奏楽局(局員106人)は、昨年の同大会で銀賞を受賞した実力派。動画による応募は参加人数90人以内、撮影は自分たちで行うなど多くの規定があり、例年にない対応に顧問の内本健吾教諭(49)は「動画は繰り返し見られるので緻密さが求められる。カメラというフィルターを超える表現力がなければならない」と力を込める。

   苫小牧市総合体育館で11日に行われた撮影では、動きを止める時の一人一人の腕の角度や、楽器ごとの音の調和など何度もシミュレーションを繰り返し、入念にチェック。撮影本番では周囲の人たちに音を出さないよう声掛けするなど、張り詰めた空気の中でスタート。宇宙をイメージした楽曲「スペースジャーニー 最後のフロンティア」を規定の8分以内で力強く披露した。

   終了後には緊張が解け、感極まって涙を流す局員も。高橋一斗局長(18)は「生の演奏よりも動きを大きく見せ、より丁寧に音をそろえることを意識した。100点のパフォーマンスができたと思う」とほっとした様子で語った。

   来年2月の定期演奏会は関係者のみとなるが、3月に苫小牧ケーブルテレビで放映するといい、局員らは熱心に練習を重ねている。

   苫小牧駒沢大学マーチングバンド部は4年連続で一般の部(小編成)に出場。13日に動画を千歳市内で撮影した。現在は過去最多の20人体制。コロナ禍で演奏機会がほぼなく、モチベーションの維持に苦労したが、井ノ川颯真部長(22)は「会場で演奏できない悔しさもあるが、少ない人数でもマーチングができることを伝えたい」と話す。

   この他、小学生の部(小編成)に苫小牧東小ブラスバンド同好会も出場する。

   講評は来年1月23、24日に行われ、すべての参加団体に「2020 JMBAアウォード」が贈られるほか、パフォーマンス、音楽性、ビジュアルの三つからいずれかの賞が授与される。

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