「初期消火が大事」 苫石特別防災協が訓練 出光興産北海道製油所(動画あり)

  • ニュース, 主要, 動画
  • 2020年12月12日

  苫小牧石油コンビナート特別防災区域協議会(会長・澤正彦出光興産北海道製油所長)は10日、苫小牧市真砂町の同製油所消火技術訓練場で消火・接炎訓練を行った。17企業・団体から約70人が参加。粉末系消火器を使った消火活動を体験した。

   石油火災に対する初期消火技術の向上を目指した訓練。事務局の同製油所安全環境室、片川伸彦さん(48)は「冬は空気が乾燥し、火災の危険性も増す。万が一に備えて毎年、この時期に開いている」と説明する。

   訓練は油漏れのペーブメント(床面)火災を想定。ガソリンと灯油を配合した燃料を、不規則に重ねたドラム缶や3段ラックに入れて着火。風上から炎に2メートル前後の距離まで近寄り、粉末系消火器を使って消火した。

   炎が黒い煙と共に立ち上る中、参加者は粉末剤をかぶせるように噴射。苫小牧埠頭の新垣保さん(55)はきびきびとした動きで消火し、「初期消火が大事。取り扱いを覚えれば火を恐れず対応できる」と話していた。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。