王子イーグルス あすから ひがし北海道戦―FW中屋敷「得点でチームに勢いを」

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2020年12月4日
得点源として活躍が期待される中屋敷(右から2人目)=11月1日、白鳥王子アイスアリーナで行われた対日光戦

  アイスホッケーアジアリーグのジャパンカップで王子イーグルスは5、6両日、苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナでひがし北海道クレインズとのホーム戦に臨む。11月下旬、栃木日光アイスバックスとのアウェー対戦2連勝の要所で3得点2アシストと貢献した所属5年目のFW中屋敷侑史(23)は、先輩のFW久慈修平を抜き、目下の得点ランキング首位タイ。約1カ月ぶりの本拠地での戦いを前に「自分がまず得点してチームを勢いづけたい」と意気込んでいる。

   苫小牧であった10月のジャパンカップ開幕節、対横浜グリッツの2試合で4得点。CF中島彰吾、FW高橋聖二、DF橋本僚、佐々木一正とチームの看板セットを形成し、各戦で活躍してきた。

   12試合を消化時点で11得点7アシスト。得点ランキングは14試合を消化した栃木日光のFW古橋真来と並び1位となった。

   菅原宣宏監督から「点を取ることが本当にうまい」と太鼓判を押される持ち味がここまで、しっかりプレーに反映している。中屋敷は「間違いなく日本で一番」と豪語する5人組の連係プレーに加わる手応えを挙げつつ「素直にうれしい。同じセットの仲間たちのおかげ」と感謝する。

   飛躍の要因は他にもある。チームで最も高い身長193センチに加えて、体重を90キロ後半に維持して昨季は勝負した。今季は「俊敏性を高めたい」と全体練習後の走り込みを毎日欠かさず実行し、3キロほど減量した体でジャパンカップに出場中だ。

   かつては「対戦する選手の方が強く見えていた」と言う精神面もリーグ戦や日本代表招集時の活動で経験を重ねるごとに強く、たくましくなった。「自分の方が強いんだと、自信を持ってプレーできている」

   チームは現在10勝2敗の勝率8割超えで首位の座をがっちり掌握中。8勝4敗の2位につけ、あすから激突するクレインズについて菅原監督は「今季戦力が充実している。そこに対してどれだけ自分たちのホッケーができるか」とメンバーの働きに期待する。ジャパンカップの合間、12日からは2年ぶりの王座返り咲きを目指す全日本選手権も控えるが、「まずは5日の試合に100%の力をぶつけたい」と語った。

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