良型アブラコとカレイー苫西港で投げ釣り

  • 釣り
  • 2020年11月26日
良型のアブラコとクロガシラを手にする岩崎さん
良型のアブラコとクロガシラを手にする岩崎さん
投げざおを航路側にセットして当たりを待つ
投げざおを航路側にセットして当たりを待つ

  水温の影響か不安定な釣果が続く今季の苫小牧の海。そんな晩秋の週末、苫小牧港・西港の投げ釣りで地元の釣り人がカレイとアブラコ(アイナメ)を釣り上げていた。前夜に釣り始めて翌日午後まででクロガシラとアブラコ合わせて5匹。この時期としては大漁だ。

   苫小牧市内の会社役員、岩崎悦雄さん(72)は毎週のように西港で投げ釣りを楽しむ。車中泊で夜釣り、明けて終日、のんびり釣り糸を垂れ、仕事の疲れを癒やす。スタイルは投げ釣り。4本のさおを足元から遠投で投げ分ける。餌はイソメ。生とアミノ酸調味料で締めたものを遠投用に使う。

   取材した11月中旬は40センチのアブラコ、38センチのクロガシラなど5匹をそろえた。良型は午後9時からの1時間に水深が比較的浅めの船だまりの中でヒットした。水深が14メートルある西港航路側(水路)はこの日、小型が中心。仕掛けはいずれもシンプルな胴突きだ。

   釣り歴数十年の岩崎さんが心掛けているのは、干潮時は漁港や船だまりの浅場に、満潮の前後は大型船が航行する航路の深場に投げること。「先々週は50センチ超のアブラコ、4週間前は73センチのアナゴが夜釣りで上がった」と連続したビッグサイズにうれしそう。

   このアナゴが釣れた日は、産卵期で岸寄りした50センチ級の抱卵カジカも釣れた。ラインを挟んだホタテが一緒に上がるなど、うれしいおまけ付きだったという。

   「釣りは年中楽しめるからやめられない」と岩崎さん。春から秋は船だまりや漁港区周辺で、冬は北埠頭(ふとう)のキラキラ公園でチカ釣りを楽しむ。「釣った魚は家内が料理してくれる。きょうのカレイは何にしてくれるのか楽しみ」と笑顔を見せた。

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