暦の上では冬を迎え、釣り人にとって厳しい季節に入った。寒風に当たりながらさおを振るロックフィッシングもご多分に漏れず、万全の防寒対策は必須。そんな中、釣り倶楽部担当は、寒さの影響が夜よりはいくらかでも小さく済みそうな日中でも楽しめる手軽な「ライトロック」スタイルで根魚を狙った。
―小物の引きも楽しめる「ライトロック」
苫小牧港・西港の入船公園は、夜になると表・中層でガヤ(エゾメバル)やクロソイの数釣りが楽しめるポイント。海底に大小の岩などが並び、日中は魚の隠れ家になっている。
今回は小物狙いのライトタックルで根魚を狙った。6フィートのメバル用ロッドに2500番台のスピニングリールをセット。0・6号(13ポンド)のPEラインに1号(4ポンド)のフロロカーボンラインを結んで使用した。
ルアーは1・5~3インチ前後のワームを選択。小魚を模したシャッド系やピンテール系、カニやエビなどの形に近い甲殻系のワームを中心に、5~10グラムのジグヘッドやテキサスリグを組んで使用した。
―障害物の隙間を攻める
攻略のポイントは「海底の障害物」。岩の隙間にひそむ個体を狙うため根掛かり対策は必須で、激しいロッドアクションはラインブレークを招いたり、フックを根に引っ掛けたりして命取りになる。基本は仕掛け着底後、ゆっくりとリールを巻く「ずる引き」や小刻みにさお先を動かす「ボトムパンピング」がいい。
そうして仕掛けが障害物の隙間に入る感覚が手元に伝わればチャンスとなる。リールの糸をフリー状態にし、さらに仕掛けを底へ落とした後、運が良ければ瞬間的に当たりが出る時も。反応が薄い場合でもさお先を2~3度揺らし、10秒ほどステイ(何もしない)を加える攻め方がヒットにつながる場合が多い。
―ラン&ガンで数釣り
釣り倶楽部担当は、釣り開始早々に体長20センチほどのクロソイをキャッチした。ポイントは岸壁から10メートルほどの近場。海底に障害物が多ければ、足元で釣れる場合も多いのがライトロックだ。その後も、岸壁に沿って歩きながらキャストする「ラン&ガン」でソイやガヤの数釣りを楽しみ、満足の納竿(のうかん)となった。