新型コロナウイルスによる閉塞(へいそく)感を打破し、市民を笑顔にするとともに、医療従事者に感謝の気持ちを届けるイベント「苫小牧『夢』花火2020―上を向いて笑おう―」(実行委員会主催、苫小牧民報社特別協賛)が8日夜、苫小牧市緑ケ丘公園で行われた。午後7時から約20分間、約1000発の花火が秋空を彩った。
花火の打ち上げ場所は3密(密閉、密集、密接)回避のため、非公表とされた。この日はあいにくの雨模様だったが、市民らは自宅などから夜空に浮かぶ大輪を楽しんだ。
市内北光町の高校1年、吉田歩夢君(16)は「8日に苫小牧で花火が上がると聞いており、音がしたので走って出て来た」と笑顔。一緒にいた白老町萩野の高校1年、本間良雅君(16)も「すごくきれいだった。今年は他で花火を見られなかったのでうれしい」と喜んでいた。
藤淳一実行委員長は「勇払や錦岡からも見えたと連絡があった。多くの企業の協力で、花火を打ち上げることができた」と感謝した。
イベントは、北海道中小企業家同友会苫小牧支部の会員で45歳以下の若手経営者らで構成する友知会の有志が企画。9月に実行委を立ち上げ、市内約280社から協賛を取り付けた。