札幌市の繁華街ススキノにある商業ビルで26日に発生した火災で、意識不明の重体で搬送された40代男性が放火した疑いがあることが27日、道警への取材で分かった。道警は現住建造物等放火の疑いで同日、現場検証を行い、詳しい出火原因などを調べている。
火災は26日午後3時20分ごろ発生。道警によると、当時、営業中だった同ビル2階のガールズバーが火元とみられる。重体男性の他にバーの客とみられる30代と50代の男性、従業員の20代女性の3人がやけどを負ったが、いずれも搬送時に会話ができ、命に別条はないという。
捜査関係者によると、重体男性は入店時、液体が入ったバケツのようなものを持っていたという。道警が店にいた関係者などから話を聞いたところ、「(重体男性が)店内で火を付けた」「ガソリンのような液体をまいた」などの情報が複数あった。道警は3人の回復を待って詳しい話を聴くとともに、男性と店舗関係者らとの間にトラブルがなかったかなどを調べる。