アイスホッケーアジアリーグのジャパンカップは10月31、11月1両日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧=などでリーグ戦4試合が行われた。王子イーグルスは栃木日光アイスバックスに連勝。ホームゲーム4戦負けなしでリーグ戦績通算6勝2敗とした。東北フリーブレイズは横浜グリッツに連勝し、通算3勝3敗の五分に戻した。
1日
▽2回戦(白鳥王子アイスアリーナ)
王子イーグルス 6勝2敗,5,,1-13-01-1,,2,栃木日光アイスバックス 4勝2敗
▽得点者【王】中島(高橋、橋本)三田村(レデンバック、百目木)中屋敷(大澤、中島)百目木(今、マッキンタイア)久慈(大澤)【日】寺尾(古橋)彦坂(寺尾、佐藤)▽GK【王】マッキンタイア【日】井上▽シュート数【王】34【日】17▽反則【王】8分【日】30分▽パワープレー得点【王】1【日】1▽キルプレー得点【王】0【日】0▽観客数986
王子が中盤に突き放した。同点で迎えた第2ピリオド10分すぎから三田村、中屋敷、百目木のFW陣が立て続けにゴール。日光は同ピリオドに2人が10分の重い反則を犯し、リズムを崩したのが響いた。
▽同(フラット八戸)
東北フリーブレイズ 3勝3敗 6-4 横浜グリッツ 6敗
10月31日
▽1回戦(白鳥王子アイスアリーナ)
王子イーグルス 5勝2敗 5-2 栃木日光アイスバックス 4勝1敗
▽得点者【王】中屋敷(橋本、レデンバック)百目木(レデンバック、久慈)中島(高木)久慈(高木、大澤)高橋(中屋敷、佐々木)【日】相馬(古橋、牛来)寺尾(佐藤、大椋)▽GK【王】マッキンタイア【日】福藤▽シュート数【王】31【日】18▽反則【王】16分【日】18分▽パワープレー得点【王】1【日】0▽キルプレー得点【王】0【日】0▽観客数964
合流したての王子外国人2選手が躍動した。FWレデンバックが先制点と2点目でアシストをマークすると、先発したGKマッキンタイアは第2ピリオドまで無失点に抑え試合をつくった。日光は第3ピリオド後半に2点を挙げたが、反撃もここまでだった。
▽同(フラット八戸)
東北フリーブレイズ 2勝3敗 4-2 横浜グリッツ 5敗
「選手の成長感じた」
手応えつかんだ連勝
王子
本拠地苫小牧で連勝以上の大きな手応えをつかんだ。1日の第2戦は、先制するもすぐさま追い付かれるなど我慢の展開を強いられた。ただ、そこから持ち味の前線からの厚い守りでリズムを生み出し、アイスバックスを攻守に圧倒。菅原監督は「2ピリ以降の修正力に選手たちの成長をすごく感じた。大きな1勝だ」と目を見張った。
負の連鎖をようやく断ち切った。10月31日の第1戦は5点リードから終盤に不用意な連続失点。「点差が開くと勝手なプレーに走ってしまう」(監督)精神的な不安定さは10月中旬のフリーブレイズ戦から露呈し、改善を模索してきた喫緊の課題だった。「自分たちのやるべきことを最後までやり通せた」とDFの山下主将は胸を張った。
今節からFWレデンバック、GKマッキンタイアも無事合流。攻守に一層の厚みと安定感が増した。プレシーズンマッチを含め9月下旬から6週連続で試合をこなしてきた王子は、ようやく2週間の小休止に入る。菅原監督は「体も頭も疲労がたまっていると思う。まずはしっかり休んで、次のグリッツ戦(14、15両日)でまたいい試合ができるように準備したい」と語った。
自分たちのプレー
させてもらえなかった
栃木日光のシッキネン監督(1日) 2得点できたきょうの立ち上がりは、きのう(10月31日)の3ピリからいい部分がつながった。だが、王子には2日間、自分たちのプレーをさせてもらえなかった。ライン3個回しで、人員的にも戦力が限られていた。これからパスをつないで走力を生かして決めるホッケーを確立したい。われわれは若いチーム。日々成長していきたい。