支笏湖漁協 ヒメマスの採卵始まる

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  • 2020年10月31日
ヒメマスの親魚から取り出される増殖用の卵

  ヒメマスのふ化増殖事業に用いる卵の採取作業が千歳市支笏湖温泉のふ化場で始まった。支笏湖漁協の組合員や職員が、雌の腹を割いて5ミリほどのオレンジ色の魚卵をかき出す作業を進めている。

   同漁協は例年、接岸したヒメマス親魚を定置網で捕らえて水揚げしているが、今年は接岸がずれこみ、作業も1週間程度遅れ、27日に開始した。専用の器具で腹を割いて卵を取り出し、洗面器に集めた卵に精子をかけてかき混ぜ、受精させた。

   今年は雌1200匹、雄800匹を確保し、例年と同じ約20万粒を採卵する予定。受精卵はふ化槽内で管理し、来年1月中旬にはふ化する見通し。体長6センチほど、体重1~2グラムになる6月に放流を予定している。

   同漁協は「接岸が遅れたが、だいぶ親魚を捕獲できた。卵の確保も見通しが立った」と安心していた。

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