2018年9月に発生した胆振東部地震で自宅を損壊し、自力での再建が難しい世帯向けに厚真町が整備していた上厚真地区の災害公営住宅が25日までに完成した。被災地で災害公営住宅の建設を進めているのは同町とむかわ町で、同住宅が完成したのは上厚真が初となる。
災害公営住宅は、地震により自宅が全壊した世帯が入居の対象となる。厚真町では上厚真のほか、新町、本郷の3地区で計32戸の災害公営住宅を整備している。
先行して完成した上厚真地区の災害公営住宅は、木造平屋の2棟の計4戸で全て2LDK。一般の公営住宅よりもやや広めで、バリアフリーに配慮した造りになっている。
町によると、上厚真地区の災害公営住宅には1世帯が入居を予定しており、近く引っ越し作業を行う。周辺には子育て支援住宅があり、コミュニティーをつくりやすい環境になっている。
新町、本郷地区の災害公営住宅は10月23日までが工期。むかわ町内で整備中の災害公営住宅は10月末に完成する予定。