安平町の追分中学校(中村浩士校長)は4日、大きな地震を想定した全校避難訓練を行った。2018年9月6日に発生した胆振東部地震を教訓に、防災教育の充実と意識を高める「胆振防災教育デー」(9月6日)にちなんだ取り組み。参加した生徒が非常時に備えた対応などをシミュレーションした。
訓練は、2年前に町内で観測された震度6強の地震が起きたことを想定した。当初は避難場所をグラウンドにしていたが、降雨のため校内で避難経路を確認した。
地震を知らせる校内放送が流れると、生徒たちはすぐに机の下に隠れ、身の安全を確保。続いて教員の指示に従い、屋外に避難する経路を確認して体育館に移動した。
講評した中村校長は「今後は自分自身が指示する側になるかもしれない。自分の命は自分で守ることを常に意識して」と呼び掛けた。
3年生の高原陸さん(14)は「震度6強の揺れを初めて体験した2年前の記憶を振り返って、今後防災の意識を強くしていきたい」と気を引き締めていた。