秋の気配漂う山間部で 渓流魚と遊ぶ 日高の沙流川

  • 釣り
  • 2020年8月27日
スピナーに掛かったニジマス
スピナーに掛かったニジマス
上流に向けて釣れそうなポイントが点在する
上流に向けて釣れそうなポイントが点在する
記者が使用しているスピナー。形や色もさまざま。見ているだけで楽しい
記者が使用しているスピナー。形や色もさまざま。見ているだけで楽しい

  残暑の厳しい8月も終わりに近づき、郊外の山間部では木々の色づきから秋の気配が漂い始めた。今年は少雨による渇水に加え、連日の気温上昇から渓流釣りには厳しい条件が続いていたが、この1週間で水量・水温ともに回復基調。穏やかな天候が続いたことから、釣り担当記者は休日に日高方面へ足を運んだ。

   ―「投げて巻く」初心者にもお薦めの”スピナー”。

   訪ねたのは日高町を流れる沙流川とその支流。下流から上流へ向けて車で移動しながらポイントを探っていった。

   使用したタックルは、長さ5・5フィートのトラウトロッド(ライトクラス)に2000番台のスピニングリール。スプールには0・6号(約13ポンド)のPEラインを巻き、先端から1メートルだけ1・2号(5ポンド)のフロロカーボンラインや同号数のナイロンラインを結んだ。

   使うルアーは、金属製の芯に回転するブレード(板)や重りを組み合わせた「スピナー」。水中の水流でブレードが回転し、光の反射や波動で魚を誘う。基本的には「投げて巻く」だけで釣りが成立するので初心者にもお薦めだ。重さは3~5グラムの範囲で、川幅や水深、魚の反応を見ながら色や形を選択した。

   ―狙ったポイントを横切る意識で。

   この日の川は、うっすらと濁りが残っているものの、日差しが強く川底が見える程度。記者は、シルエットがはっきり見える濃い色を避けて、シルバーや周囲の景色と調和するグリーン系を中心に使った。

   ルアーを投げる際、基本的には自分の立ち位置から斜め上流側の対岸へキャスト。川の流れを利用し、落ち込みや大岩などの障害物周辺、水深の深い場所など魚が居着きそうなポイントを横切る意識でルアーを動かした。

   記者は、1カ所で5回ほどキャストを繰り返し、反応がなければスピナーを交換。魚に見切られるのを防ぐためで、できれば形や大きさの違うものを選択した。

   釣りを開始して20分で魚がヒット。体長20センチほどのヤマメと思いきや、上げてみるとニジマスの子ども。その後も同サイズの魚ばかりルアーを追ってきた。

   河川敷には人の通った足跡が多く、プレッシャーの強い条件。大物に出合うことなく今回は納竿となった。機会を改めてサイズアップを期したい。

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