駒大苫、高校選手権道予選V 全国ベスト8目指す

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  • 2024年11月19日
北海道予選を連覇した駒大苫小牧バスケット部=提供

  駒大苫小牧高バスケットボール部が、第77回全国高校選手権大会北海道予選会(1~3日、旭川市)で優勝した。昨年に続く連覇を果たしたが、目標は来月下旬に東京体育館で行われる全国大会(ウインターカップ)のベスト8以上進出。阿部日向大主将は「(全国の)切符を手にし、やっとスタートラインに立てたと感じている。課題を練習で克服し、ベスト8を目指したい」と意気込む。

   駒大苫は決勝リーグで北海道栄、札幌龍谷、東海大札幌と総当たり戦で激突。ハードなディフェンスからボールを奪い、早い展開で得点につなげるバスケットを目指すチームは決勝3試合で、いずれも失点を50点以下に抑え3連勝。「自分たちの力をしっかり出せば優勝できると思っていた。結果を出すことができてほっとしている」と阿部主将。その上で、全国で強豪校と渡り合うには「シュート確率を上げ、簡単にターンオーバーを受けないためにも、プレーの精度を上げる必要がある」と課題を挙げ、克服に向けてチームをまとめる。

   夏のインターハイでは細かなミスやターンオーバーから失点を重ね、昨季の冬の覇者、福岡第一に3回戦で敗れてベスト16にとどまった。「練習で良い雰囲気をつくれなかったり、気持ちも中途半端だったりで目標に手は届かなかったが、3年生は冬が最後。今はチームのまとまりもあるし、それぞれ目標達成への気持ちは強い。カップ戦や遠征などさまざま経験をしてきたので、自信を持ってプレーできていると思う」と重ねた努力への自信と成長をのぞかせる。

   ウインターカップは準々決勝以降、東京体育館メインのカップヌードルコートで試合が行われる。「強い気持ちを持って大会に臨み、メインコートに立てるよう、勝ち進みたい」と力を込める。

   バスケット部を率いて22年目になる田島範人監督。北海道予選は「生徒たちにとって集大成。さまざまな課題に向き合って練習する中で、自立して考え、解決していたし、試合ではほぼタイムアウトをとる機会もなかった。練習と努力の成果が出た大会だった」と振り返る。

   夏のインターハイでは「全国で戦うための意識が足りず、未熟さや考え方の部分で甘さが出た。上を目指していくには厳しく追求していかなければならないし、リスクや犠牲も出てくる」と話し、「夏以降、練習の取り組み方が変わったし、甘さも抜けてきて北海道予選では目指すバスケットができていたと思う。ディフェンスしたり、リバウンドルーズを拾ったり、泥臭いプレーは人任せになっている部分が夏まではあった。一人一人が自覚と責任を持って取り組めるようになったことは大きい」とチームの成長を語る。

   迫るウインターカップに向け「1ランクレベルが上がるので、自分たちのミスが致命傷になることも多くなる。さらにプレーの精度や強度を上げていきたい」と準備を進める。指揮を執ってからチームの最高成績はベスト16。「サイズがあって、プレーできる選手もそろっているし、可能性は十分にあると思っているので、ベスト8以上を達成したい」と力を込めた。

   全国高校選手権大会(ウインターカップ)は12月23日、東京体育館と武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕する。29日まで7日間の日程で男女各60チームがトーナメント戦で日本一を争う。

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