帝国データバンク札幌支店は、2024年道内企業メインバンク動向調査結果を発表した。企業がメインバンクと認識している金融機関は北洋銀行がトップで、企業数は2万3696社となり、道内シェアは前年比0・16ポイント減の34・75%。09年の調査開始以降、16年連続で首位を堅持した。2位は北海道銀行で、1万163社となり、シェアは前年比0・13ポイント低下し14・90%だった。
3位は4159社の北海道信金で、シェアは前年から0・10ポイント低下して6・10%。4位は2779社の帯広信金で、シェアは前年から0・08ポイント上昇して4・08%となった。
苫小牧信金は前年同様9位に入った。企業数は1483社となり、シェアは前年比0・01ポイント低下し2・17%だった。
上位10行の順位は前年と変わらなかった。
業種別では、苫小牧信金は建設業で7位、運輸・通信業と不動産業で8位となり、平均順位(9位)より高くなっている。
業態別では、道内でシェアが最も高いのは「信用金庫」で35・82%(前年比0・10ポイント減)だった。これに「第二地方銀行」(前年比0・16ポイント減の34・76%)、「地方銀行」(同0・18ポイント減の18・80%)が続いた。一方、前年からシェアが拡大したのは「農協」(0・10ポイント増の2・78%)、「政府系金融機関」(0・02ポイント増の0・36%)、「漁協」(0・01ポイント増の0・35%)、「ネット銀行など新形態の銀行」(0・03ポイント増の0・13%)の4業態だった。
調査は昨年10月末時点の同社の企業概要データベースを基に、道内企業がメインバンクと認識する金融機関を抽出し、集計・分析した。1企業に複数のメインがある場合は、各企業が最上位と認識している金融機関をメインバンクとした。