◇苫小牧、漁獲高2年ぶり増加(5月28日) 2024年の苫小牧市内の魚介類漁獲量は前年比12・4%減の5310トン、漁獲高は1・2%増の19億800万円だった。数量は2年連続で前年実績を下回ったが、金額は2年ぶりにプラス。主力のサケやスケトウダラが不振だった一方、ホッキ貝は堅調。全魚介類の1キロ当たり平均卸売単価は48円高の359円だった。サケは漁獲量が17・7%減の77トン、漁獲高が4・9%減の7900万円。苫小牧漁協の秋サケ定置網漁は24年、胆振海区漁業調整委員会に記録が残る1997年以降、量、金額いずれも最低。統計全体を押し下げた。
◇樽前山、市道の通行止め解除(29日) 樽前山(1041メートル)5合目から7合目駐車場まで延びる市道樽前山観光道線(延長2・7キロ)の通行止めが解除された。登山道「東山コース」の改修工事などで約1年7カ月ぶりの規制解除。5合目ゲートが開く3時間ほど前から車で待つ人が現れ、解除直前には「札幌」「旭川」ナンバーなどの車両数十台が列を成すなど登山者が朝から続々と訪れた。
◇道、宿泊税で地域意見交換会(同) 法定外目的税「宿泊税」の2026年4月導入を目指す道は、胆振管内を対象にした地域意見交換会を胆振総合振興局で開いた。観光関連事業者と市町向けにそれぞれ開催。宿泊税を活用する施策例などを示した。施行は26年4月1日施行の予定。税率は宿泊料金によって納める税額が変わる段階的定額制。1人1泊2万円未満で100円、同2万円以上5万円未満で200円、同5万円以上で500円。
◇木村管工苫小牧新工場が竣工(30日) 配管製造・施工の木村管工(福島県、木村義明社長)は、苫小牧市柏原の苫小牧東部産業地域(苫東地域)に新設した工場の竣工(しゅんこう)式を行った。次世代半導体のラピダス(東京)が千歳市に建設中の工場にガス供給の配管を担当したことを機に製造拠点を構えようと進出した。稼働は6月2日。臨空柏原地区に取得した約1万平方メートルの敷地に鉄骨造平屋建て約1400平方メートル、テント倉庫2棟、2階建て事務棟を建設した。今後は原子力や火力などのエネルギー関連、水素やアンモニアなどGX(グリーントランスフォーメーション)関連などの受注も目指す。