「母の日」にちなんだイベントで、カーネーションに見立てたニンジンなどを贈られたジャイアントパンダ「良浜」=5月11日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド 和歌山県白浜町(しらはまちょう)のレジャー施設(しせつ)「アドベンチャーワールド」で飼育されているジャイアントパンダ全4頭が、6月28日、中国に返還(へんかん)されることになりました。新たなパンダが来なければ、国内で飼育されるパンダは上野動物園(東京都台東区)の2頭だけになってしまいます。
Q 4頭はどんなパンダ?
A すべて雌(めす)で、「良浜(ラウヒン)」24歳(さい)、「結浜(ユイヒン)」(8歳)、「彩浜(サイヒン)」(6歳)、「楓浜(フウヒン)」(4歳)。良浜はほかの3頭の母親です。いずれも同施設で生まれました。
Q 日本で生まれたのに中国に返還されるの?
A 国内で飼育されるパンダは、すべて繁殖(はんしょく)研究目的で中国から貸与(たいよ)されているものです。日本生まれでも所有権は中国にあります。
良浜はすでに高齢(こうれい)期にさしかかっており、施設や医療(いりょう)が整う中国で過ごすことが望ましい面があります。ほかの3頭はパートナー探しのために中国に行きます。
Q どうしてこの時期の返還なの?
A 貸与に関する契約(けいやく)期間が満了(まんりょう)するのは8月ですが、パンダに負担がないよう、比較(ひかく)的すずしいうちに返還されることになりました。
Q 上野のパンダも返還期限が近かったような気がするけれど。
A はい。期限は来年2月20日です。日本からパンダがいなくならないよう、関係者は新規貸与を中国側に要請(ようせい)しています。










