大相撲の元幕内藤ノ川で、東海学園大教授の服部祐兒(はっとり・ゆうじ)さんが6日朝、がんのため大阪府茨木市の病院で死去した。64歳だった。西日本学生相撲連盟が発表した。葬儀は9日午前11時から大阪府吹田市桃山台5の3の10の公益社千里会館で。喪主は妻の圭子(けいこ)さん。
愛知県出身。同志社大時代に学生横綱とアマチュア横綱のタイトルに2度ずつ輝き、「アマ最強」と評された。1983年春場所で名門の伊勢ノ海部屋から幕下付け出しで初土俵。85年春場所で新入幕を遂げたが、腰を痛めたこともあり、87年に26歳の若さで引退した。幕内在位11場所で、最高位は東前頭3枚目。
引退後は角界に残らず、テレビ番組で相撲解説を務めた他、筑波大大学院でコーチ学を専攻し、体育学修士の学位を取得。日本相撲連盟の評議員としても活動した。