犬が被告となった前代未聞の裁判の行方を、実話に着想を得て描いたフランス発の法廷コメディー。
裁判に負けてばかりで事務所から解雇寸前の弁護士アヴリルは、次の事件では絶対勝訴しようと決意する。しかし、新たに舞い込んできた依頼は、またしても勝ち目のない裁判だった。
依頼人の男性にとって掛け替えのない伴侶である愛犬コスモスが、3人の人間にかみついたのだという。法律では、犬は「物」と見なされ、飼い主に罰金1万フランとコスモスの安楽死が言い渡されるが、犬が「物」ではないというアヴリルの主張が認められ、犬が被告という前代未聞の裁判が始まる。
21日公開。レティシア・ドッシュ監督。レティシア・ドッシュ、フランソワ・ダミアン、ジャン=パスカル・ザディ出演。
日本がバブル経済のただ中にあった1980年代後半の夏を舞台に、闘病中の父と仕事に追われる母と暮らす11歳の少女フキの物語を描く。2025年・第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。
80年代後半。少女フキは両親と3人で郊外の家に暮らしている。時に大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性を持ち、得意の想像力を膨らませながら自由気ままに過ごしていた。
そんなフキにとって時々のぞき見る大人の世界は、複雑な感情が絡み合い、どこか滑稽で刺激的だった。しかし、闘病中の父と、仕事に追われる母との間にはいつしか大きな溝が生まれていき、フキの日常もいや応なしに揺らいでいく。
20日公開。早川千絵監督。鈴木唯、石田ひかり、中島歩、河合優実、坂東龍汰出演。