カーリング女子で2026年ミラノ・コルティナ五輪最終予選(12月、カナダ)の日本代表決定戦(9月、稚内市)に出場するフォルティウスがこのほど、時事通信のインタビューに応じた。スキップの吉村紗也香は「五輪を目指してきたからには、たどり着きたい。その舞台で戦いたい」と自身初の五輪出場へ決意を示した。
昨季は2月の日本選手権で優勝。3月の世界選手権は1次リーグを突破できず、日本の五輪出場枠獲得はお預けに。選手で五輪3度出場の船山弓枝コーチは「アイスへの対応力、リスク管理はたくさんの収穫があった」と前を向く。チームは韓国や北海道内で合宿し、強化に励んでいる。
五輪最終予選の代表決定戦は、22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ、2季前の日本選手権を制したSC軽井沢クとの三つどもえの争い。ロコ・ソラーレとの一騎打ちとなった北京五輪最終予選の代表決定戦は2連勝で王手をかけた後に3連敗し、涙をのんだ。
サードの小野寺佳歩は「対等に戦える力を身に付けてきた。あとは思い切り戦いたい」と自信をにじませ、フィフスの小林未奈は「相手の分析も含めてみんなでやることを話し合い、絶対に優勝したい」と意気込む。
夏場は北海道ツアーの複数大会に出場し、9月の「第一関門」へ仕上げていく。セカンドの小谷優奈は「絶対にこのチャンスを物にしたい。人生を大きく左右する1年」と気を引き締め、リードの近江谷杏菜は「世界一のポテンシャルを持っているチームだという自信はずっと揺らいでいない。やり抜くだけ」と言い切った。