安平町は19日、「地域スポーツ・文化環境体制整備事業」を委託するNPO法人アビースポーツクラブが、使用するマイクロバス1台を車検切れの状態で運行していたことを明らかにした。事故や故障などは発生していないという。
同日の町議会定例会で、及川秀一郎町長が行政報告した。町教育委員会によると、マイクロバスは2024年12月18日に車検の期限を迎え、有効期限が失効したが、同法人は気付かず運行を継続した。今月14日に他団体に貸し出したところ指摘があり、17日に同法人の職員が確認。同日、町教委に連絡し、18日に報告書を提出した。
町教委は同日付で、委託業務のうちスポーツ少年団活動の送迎を当面の間中止し、警察などに報告するよう指導した。送迎を利用する児童生徒の活動に支障が出ないよう、他業者への業務委託を含め代替措置を検討しているという。
町議会定例会は19日、25年度一般会計補正予算案など議案11件、意見書案3件を可決、1件を否決して閉会した。一般会計補正予算は1億2887万4000円を増額し、総額86億6617万7000円となった。