白老町東部に広がるヨコスト湿原近くの浜辺で8日、NPO法人ウテカンパ(田村直美代表)と医薬化粧品産業労働組合連合会(薬粧連合)北海道ブロック(松野泰士会長)のメンバー約30人が合同清掃をした。
参加者は20~30代中心で、約2時間、浜辺に打ち上げられた浮標などの漁具やビニールひも、タイヤなどのほか、ペットボトル、空き缶などの生活ごみを拾い、1・4トン車1台分を集めた。ごみは町を通じて収集した。
田村代表が共通の知人を介して同ブロック副会長の大竹史哲氏(38)と知り合ったことをきっかけに、大竹氏が田村代表に海浜清掃を呼び掛けた。
薬粧連合はツムラや第一三共、エーザイ、中外製薬、塩野義製薬など全国規模のメーカーの社員で構成されており、大竹氏は「転勤の多い私たちが少しでも土地の思いに触れられる機会を得たかった」と話す。
松野会長(46)は「今後もさまざまな場所で学びつつ白老に貢献していきたい」と意欲を示し、田村代表(51)は「白老の魅力を知ってもらいながら、(環境問題などを)自分ごととしてもらうとともに、ごみ拾いの楽しさも知ってもらえたら」と話していた。