安平町早来地区の安平、早来、遠浅の3小学校と早来中学校を統合し、1日付で開校した小中一貫の義務教育学校「早来学園」(山田誠一校長)で7日、始業式が行われた。先に校舎の供用を開始した早来小、早来中の児童生徒に3月末で閉校になった安平、遠浅両小学校の仲間が加わり、新たな歴史がスタートした。
早来学園は、胆振東部地震で校舎が被災した早来中の再建と震災からの”復興の象徴(シンボル)”として誕生した新しい学校。校舎は旧早来小の隣接地に整備され、2階までの吹き抜け、広々とした造り、被災木を使った柱など、こだわりを詰め込んで昨年秋に完成した。
アリーナで行われた式典には、前期課程の2~6年生と後期課程の8、9年生の約250人が出席。山田校長は「きょうは記念すべき1日目。初めてのことでドキドキしていると思うが、お互いに仲良く、力を合わせて楽しい学校生活を送ってほしい」とあいさつ。「自分のやりたいことに対し、勇気を持って一歩踏み出して」と呼び掛けた。
生徒を代表し9年生(中学3年生)の三上明紗さん(14)は「自ら考え、意見を出し合って学校をつくっていきたい」と決意を述べた。また出来たての校歌が披露され、会場は拍手に包まれた。
同日午後は、後期課程に入る7年生(中学1年生)の入学式を挙行。1年生の入学式は10日に行われる。開校記念式典は8月に予定している。