厚真町は4日、日本郵政の濱田真基子さん(35)を新たな地域活性化起業人に任命したほか、京都スタイル代表の岡村充泰さん(59)、森のエネルギー研究所北海道営業所副所長の大矢仁さん(32)への委嘱を継続した。
濱田さんは切手やはがき、窓口の物販商品の企画や統括、営業などの業務を担当してきた。起業人としては町内に拠点を置き、ふるさと納税の企画などを担っていく。「新たな返礼品の開発や町の魅力の掘り起こしはもちろん、今あるものをPRして厚真町の魅力を広められたら」と構想を語る。
2年目となる岡村さんは地方と関わりを持つ関係人口のマッチングを引き続き行うほか、京都市役所の建て替えに携わってきた経験を踏まえ、役場新庁舎の整備をソフトの視点から助言していく。「そこで働く人たちがどうしたいのか、課題を洗い出して形にしていきたい。働き方をソフト面で考えていくようなレイアウト、使い方をアドバイスできたら」と話す。
3年目の大矢さんは森林再生に携わる中で、「見えるところの復旧は進んでいるが、山奥はまだまだ倒木や土砂が残っている」と指摘。地理情報システム(GIS)やドローンの活用について「行政や森林組合、事業所でも使えることを発信し、スマート林業の普及を進めたい」と意気込んだ。
宮坂尚市朗町長は「民間で培った知見を生かし、厚真町の復興に力添えを」と期待を寄せた。