サッカーJリーグ1部(J1)北海道コンサドーレ札幌のかつての所属メンバーで組織するOB会「CONSAOLDS(コンサオールズ)」が2日、サッカー教室を厚真町スポーツセンターで開いた。町内の小学生と交流しながら技術アップにつながる数々の助言をし、3日はサッカーボール21個を町に寄贈した。
教室の講師は、コンサオールズの副会長でコンサドーレ北海道スポーツクラブのスポーツダイレクター河合竜二さん(44)と、厚真町出身で現在は岩手県内の高校で教員を務める工藤光輝さん(31)。
町内の小学2~6年生10人とパスの基礎トレーニングやミニゲームで交流しながら、「周りをしっかり見て」「この1本で試合が決まるというくらいの意識を持って」などと、プレーに関する的確なアドバイスをその都度していた。
河合さんは「コーチが何気なく発した言葉を忘れず、楽しくやっていれば、絶対にうまくなれる。ミスしても、うまくいっても常に考えながらプレーして」と呼び掛けた。厚真中央小学校6年の永澤律君(11)は「プレーに応じたパスの仕方やボールを止める、蹴るの基本を教わった。全てのことを均等にできる選手になれるように、毎日基礎練習をして、力を上げていきたい」と気持ちを新たにしていた。
3日は町役場を訪れ、サッカーボールを寄贈。札幌ドームで開かれたホームゲームで来場者が寄せた寄付金を充てており、河合さんは「ぜひ子どもたちに使ってもらいたい」と話した。工藤さんは町内のスポーツ施設について「改めて恵まれていたんだなと感じた」と振り返り、「厚真町はサッカーが根付く環境として適している。OB会としても(教室などを)継続していきたい」と意欲を示した。
宮坂尚市朗町長は「胆振東部地震の時にもコンサドーレの方々にはお世話になった。皆さんの指導で夢を膨らませ、励まされる子もいる。また寄っていただければ」と謝辞を述べた。