お金の代わりに人の得意なことを運用する「とくいの銀行 白老支店」の第2回「ひきだし」イベントが3月30日、白老町大町2のカフェ結で開かれた。得意を預けている町民3人が、力をお披露目した。
同支店は今年1月19日に開行。自分の得意なことを登録しておき、必要な人に引き出してもらい活用してもらう仕組みで、町民それぞれの「とくい」を生かしたつながりと交流促進を期待している。開行時に65件あった「とくい」は、2カ月半近くが経過した3月31日までに2倍の131件集まっている。
この日は、カードゲームやボードゲーム、お手玉やまりつきなどの昔の遊びなどを得意とする人が指導役になり、訪れた町民8人と交流の時間を楽しんだ。
支店長でカフェ結の店主、田村尚華さん(48)は「(登録者同士で)得意なことを互いに知ると、交流の場がもっと楽しくなる」と意義を強調。コロナ禍で急激に減った交流機会の新たな創出を視野に入れ、今後も定期的に「ひきだし」イベントを開いていくことで「普段の暮らしでは出会えない人と出会い、交流を始めるきっかけを作っていきたい」と胸を弾ませる。
次回のイベントは、5月ごろを予定している。