港湾運送業の栗林商会(室蘭市)は27日、白老町に企業版ふるさと納税として100万円を寄付し、大塩英男町長から感謝状を受けた。善意は同町の移住・定住促進に関する「新たな人の流れと活力を生み出し、地域経済の自立性を高める仕事づくり事業」に使われる。
役員ら3人と共に町役場を訪れた栗林和徳社長は「地域と共に歩んできた。これからも地域社会とのつながりを大切にしていきたい」と話し、大塩町長は「人口減少対策やまちの魅力発信などのために大切に使わせていただく」と感謝した。
同社は1892年6月創業。陸海空の輸送手段で広く物流を手掛ける運輸部門と、各種建材の販売や設計・施工などを担う商事部門を中心に事業を展開している。1965年に苫小牧市に支社を開設、白老町石山にも営業所を置く。昨年創業130周年を迎えたことから、苫小牧市や厚真町などを含む計7市町に各100万円を寄付した。社会貢献活動として苫小牧支社ビル周辺の定期的な清掃活動や、とまこまい港まつりへの参加なども行っている。
白老町の企業版ふるさと納税は2月15日の内田洋行(本社東京)に続いて6件目。累計額は2550万円となった。