白老町高齢者大学(学長・安藤尚志教育長)の卒業式・修了式が28日、町中央公民館で行われた。本科の4年間のカリキュラムを終えた6人が卒業式に臨み、代表して長田和家子さんが卒業証書を受け取った。
安藤学長は式辞で、江戸時代後期の思想家佐藤一斎(1772~1859年)による「三学戒(さんがくかい)」を紹介。「子供の時から学べば大人になって夢を実現できる。大人になっても学び続ければ老いても衰えることがない。老いても学び続ければ死後も自分の業績が次世代に引き継がれる」という内容で、卒業後も学び続けることの大切さを訴えた。
卒業生の西田木祐子さんは学生生活を振り返り「地域や職場とは違う知り合いができたのは楽しく、講座を終えた後に立ち寄った喫茶店で交わした何気ない会話も懐かしい。仲間やクラブ活動の出会いに感謝している」と話した。
2022年度の在籍者数(同年4月1日時点)は本科と研究科を合わせ132人。出席率80%以上だった人に贈られる精勤賞は、新型コロナウイルス感染症に伴う行事の中止などもあり見送った。