白老町地域おこし協力隊員で、町内を中心に移動書店「またたび文庫」を展開する羽地夕夏さん(24)は19日、拠点とする町大町の「ひこばえ」で、写真と表現のワークショップ「しらおいクリップ」を開いた。町民ら18人が撮影やデザインのこつなどを学び、まちの魅力発見やPRする面白さを満喫した。
表現について学ぶ機会を町民につくり、個々が発見した白老の魅力から、まちづくりへの気付きを得たいと企画した。
講師は、友人で和歌山県在住の写真家、東詩歩さん(25)と新潟県在住のデザイナー五十嵐萌さん(27)。
参加者はまず、東さんから撮影のこつや素材発見のポイントなどの説明を受けた。その後、全員で近くの広場を散策しながら、路地に咲く草花や建物の影など、撮りたい白老の魅力をカメラに収めた。
さらに五十嵐さんから、インターネット上で写真の編集や文字入れができるサイトを紹介してもらい、このサイトを使って、撮影した写真の色調や明るさを変えたり、おしゃれな書体の文字を加えて広告風のデザイン画像作りを楽しんだ。
作品は、SNS(インターネット交流サイト)の写真投稿サイト「インスタグラム」のアカウント(@shiraoiclip)で鑑賞できる。
夫婦で参加した町竹浦の公務員、長尾拓哉さん(32)は「ゆっくり町を歩いていると何気ない風景も新鮮に感じた。デザインなどの学んだ技術は仕事や趣味に生かしたい」と話していた。
「ひこばえ」では4月29日、魚に特化した本屋「サカナブックス」の関係者を招いた講演を予定している。