安平町早来地区に今春開校する小中一貫の義務教育学校「早来学園」の図書室(通称「まなびお図書室」)が4月1日、オープンする。統合する同地区4小中学校の図書館と早来公民館(早来町民センター)の蔵書約5万冊を集約した新たな施設で、全町民が利用できる。初日にはオープンを記念した小説家のトークショーや映画鑑賞会なども企画している。
同図書室は、子ども向けの絵本から一般向けの小説、雑誌まで幅広いジャンルの本をそろえ、月に1回テーマなどを決めてお薦めの本を紹介する展示コーナーも設置する。司書が常駐して対応する。
施設内は広々としてゆったり読書ができ、幼児向けのスペースも確保。一般町民も気軽に利用できるよう利用者カードに加え、デジタル利用者カード、無人貸出機も用意した。さらにWi―Fi(ワイファイ)機能や電源を完備し、パソコンの貸し出しやオフィスワークにも利用できるという。
利用時間は午前9時~午後9時。町教育委員会は「学校の蔵書を一般の人が手に取ることができ、子どもたちも一般の本を読むことができる。多くの人に利用してほしい」とアピールする。
初日の1日午前10時から、第7回角川つばさ文庫小説賞一般部門で金賞受賞の小説家、高杉六花さん=恵庭市在住=のトークショーとサイン会を企画。同11時からはアリーナを使用して、住民有志による映画「夢見る小学校」の上映会も予定している。