むかわ町と地元のNPO法人マージュは17日、災害時だけではなく日ごろから防災をより身近に感じてもらうため、平時および災害時における「地域防災協働体制」の協力協定を結んだ。
同法人は、昨年秋に町内で開かれた防災イベントを企画したほか、さっぽろ雪まつりに開設された町のPRブースに協力するなど、町の活性化に貢献する活動を展開している。
協定では、平時は自主防災組織の活性化に向けた支援をはじめ、イベントの企画・立案、防災訓練の協力、防災備蓄品の格納場所の提供を、災害時には一時避難所や防災品の所有場所、資機材を提供する―としている。
締結式で竹中喜之町長は「これまでにない平常時も意識した協定。日常の協働と共創のまちづくりにつなげていきたい」とあいさつし、「町民を巻き込んだ機運の醸成、実践活動を育んでいただけたら」と期待した。
同法人は防災イベントの企画はもちろん、町内会、自治会に出向くなどして地域の課題整理や行政との橋渡しを担う。一時避難所の整備も検討しており、岡松諒理事長は胆振東部地震の被災を踏まえ「普段から横のつながりを持つことが大事。日ごろの会話やコミュニケーションを通して、アイデアや意見を出していきたい」と意気込む。同法人の会員は各地にいることから「必要な情報や支援要請を町外からもできるようにしていく」とも話した。