白老町末広町のしらおいイオル事務所チキサニで、町内のアイヌ伝統工芸サークル「テケカラペ」(山崎シマ子代表)の作品展が開かれている。5月7日まで。
会場にはメンバー10人が1年かけて仕上げたチタラペ(文様入りゴザ)やワンピース、タペストリーなど計18点が並ぶ。
山崎代表が講師を務め、白老民族芸能保存会(長谷川邦彦代表)のメンバーが制作したサラニプ(編み袋)計8点も合わせて展示している。
テケカラペは1999年に結成。会の名前は手仕事を意味するアイヌ語で、昔ながらの自然素材を活用し、ゴザ編みなどアイヌ文化の復元と後世への技術継承に取り組んでいる。
チキサニの学芸員は「ガマやシナノキの内皮など自然素材を生かした伝統的な手仕事で生み出される作品を見に来て」と呼び掛けている。
入場無料で、午前9時から午後4時。月曜休館。問い合わせはチキサニ 電話0144(82)6301。