公共施設などへの爆破を予告するファクスが8日、全国の自治体に送られ、厚真、安平、むかわの胆振東部3町の役場庁舎では関係者が対応に追われた。厚真町は庁舎や教育施設を閉じ、町民生活に大きな影響が及んだ。
爆破予告は同日午前2時ごろ、「公共施設と教育施設で爆弾を複数仕掛けた。3月8日午後3時34分から8時10分の間に爆発する」との内容で各町に送られた。
このうち厚真町では午前8時ごろ、出勤した職員が気付いて警察に相談。対策会議を招集し、正午から庁舎など主要公共施設と小中学校、こども園などの教育施設を閉庁、閉館した。被害はなく、9日に通常通り再開することとした。
一連の対応は、防災行政無線などを通じて住民に周知するよう努めた。また、同日続開中の町議会定例会は1時間ほど中断となり、午後から休会とした。
安平町、むかわ町では、公共施設の安全確認を行った上で、警戒を続けながら通常通り開放した。
ファクスは苫小牧市や白老町にも送られ、それぞれ対応を講じた。