厚真町出身のシンガー・ソングライター、小寺聖夏さん(26)を招いた芸術鑑賞が7日、町内の厚南中学校(石崎和昌校長)で行われた。オリジナルやカバー曲などが披露されたほか、自身のエピソードを踏まえ、「いろんなことにチャレンジして、やりたいことを見つけて」と挑戦することの大切さを生徒たちに伝えた。
小寺さんが中学生時代にお世話になった教員が厚南中にいる縁で実現した。
この日、小寺さんはアコースティックギターでスピッツの「春の歌」を歌い、津軽三味線によるソーラン節などを披露した。
中でも「曲を作りたい、歌を届けたいと思って音楽を続けてきた」という思いを込めたオリジナルの「Grasp」やアルバムのタイトルにもなっている「声が出る限り」には、夢に向かうわくわく感や今まさに届けたい思いなど、中学生にも共感する部分があった。
3年の蹴揚葉月さん(15)は「臨場感があって興奮した。演奏は生で聴くのが一番」と目を輝かせ、「ギターをやっているけど、三味線もカッコいい。やってみたくなった」と話した。
小寺さんはこれまで数々のステージに立ってきたが、学校で生徒に向けて演奏したのは初めて。「ずっと真剣に聴いてくれるので、いい緊張感の中でできた。なかなかできない経験だった」と笑顔を見せた。