むかわ町の子育て応援事業「むかこみゅ」の取り組みで4日、アイヌ料理教室in鵡川が鵡川中央小学校で開かれた。参加した小中学生10人が先住民族の料理を体験しながら、アイヌ文化に理解を深めた。
幼児から中学生を対象に土曜日に開いている「エンジョイサタデー」。鵡川アイヌ文化協会の竹中千鶴子さん(74)、大森きよ子さん(73)を地域先生として迎えた。
参加者は使用する具材のアイヌ語を勉強しながら、調理に挑戦。食べやすいように味付けなどを工夫し、いなきびご飯をはじめ、オハウ(汁物)やシト(団子)を作った。
出来上がると、子どもたちはおいしそうに口へ運び、お代わりをする子や講師から作り方を熱心に聞く子がたくさんいた。鵡川中央小2年の宮口旺佑君(8)は「丸めて団子を作るのが難しかった。汁物がおいしかったのでまた食べたい」と話した。
大森さんは「小中学生に教えるのは初めてでドキドキしたが、よく食べてくれて安心した」と笑顔。竹中さんも「おいしいと食べてくれてうれしい。機会があればまた教えたい」と喜んでいた。