白老町の竹浦小学校は6日、総合学習の特別授業として5、6年生計11人を対象に認知症サポーター養成講座を開いた。児童らは、町萩野の社会福祉法人優和会で認知症介護指導者の池野大介さん(45)の講話から、認知症の症状やその人との接し方に理解を深めた。
池野さんは認知症について、「記憶に関わる脳の病気で高齢になるほど患う可能性が高くなる」と説明。時間や月日、場所、人が分からなくなり、思い出せなくなる症状を示すことから「病気のことを理解するだけでなく、その人の気持ちになって、手伝ったり優しく接したりすることで、症状の緩和や改善につながる」と伝えた。
まち全体で支える大切さを訴え、児童たちは真剣な表情で耳を傾けていた。
白老町の高齢化率(全人口に占める65歳以上の割合)は今年1月末時点で46・7%。全国平均の29・1%(2021年9月時点)を大きく上回っている。町の認知症サポーターの数は、同講座がスタートした07年8月から今回を含めて計2352人。